仮想通貨 入門編 Rippleとは?
仮想通貨 入門編 Rippleとは?
☆入門編記事一覧☆
今回『Ripple』を解説、解読するために
様々な資料、記事などを読み漁り、私なりにまとめましたので、
配信したいと思います。
技術的な資料が多く、そういう知識がほとんど無い方にも
イメージとして理解してもらうにはどうすれば良いか考えに考えました。
ほんと伝えることの難しさを痛感しましたw
伝わりにくい所も多々あるとは思いますが
どうぞ長くなりますが、最後までお付き合いくださいw
あ、その前にまずビットコインの基本的な所をわからないと
難しいと思いますので、他のサイトにはなりますがリンク貼っておきます。
この記事はとってもわかりやすいです。
Rippleの正体
始めに『Ripple』の正体を明かしたいと思います。
正体というか最終形態ですね。
どんな目的でこの世に出てきたのかということです。
ざっくり言いますと、
『世界中のあらゆる価値を、Eメールの様に簡単かつ早く送信するもの』
すごいざっくりですが、こんな感じですw
私の世代(2、30代)にとっては、
物心ついた頃には『Eメール』って有りましたよね?
でも、私たちの大先輩たちの頃には『Eメール』なんて無かったと思います。
紙に文字を書いて、切手を貼って、郵便局に持って行って、郵便局員が相手に届ける。
こんな感じで当時は、メッセージ(情報)を届けるというには
時間と手間がかかっていたと思います。
そこで、インターネットが段々と発達したのに伴い
『手紙をインターネットで送ったら便利じゃね?』
ってことで作られたと思います。(すいません詳しくは分かりませんがw)
インターネット上で手紙を送るために、作られたのが
『SMTP、POP、IMAP、HTTP』といわれるものです。
この4つの共通点で、一番最後の『P』というのが『プロトコル』と言います。
この『プロトコル』は技術上の約束事や伝達方法という意味です。
この4つのプロトコルは手紙(情報)を送るための、約束事や方法だということです。
今やEメールというのは当たり前に使っていますが、
誰かがメールを受信して、管理して、送っているわけじゃ無いですよね?
Eメールの全世界の郵便局的なものは無いですよね?
このプロトコルというのは、誰のものでも無いということです。
そこで、この『Ripple』に戻りますが、
手紙(情報)はEメールのプロトコルがあるから、全世界に送信できるが
価値(お金)を送るプロトコルが発明されていないと考えたのが、
Ryan Fugger(ライアン・フッガー)さんです。
2004年にライアンさんが発表したものです。(もちろん全部英文ですw)
http://archive.ripple-project.org/decentralizedcurrency.pdf
2004年なので、かの有名な
『satosi nakamoto』先生wの論文の前ということになります。
ですが、まだこの発表=『Ripple』という事ではありません。
月日は流れ2012年8月、
ライアンさんは2004年の発表を元に頑張ってきましたが、
Chris Larsen(クリス・ラーセン)さん率いるチームに、
Rippleプロジェクトを託しました。
このクリスさんは
2011年に、ビットコインの技術を
応用した『コンセンサス・アルゴリズム』なる物を考案した、
Jed McCaleb(ジェド・マケーレブ)さんのチームに参加していました。
ちなみにこのジェドさんは『Mt.Gox』の創設者です。
創設者であって、『Goxさせた』人では無いですw
ライアンさんからRippleプロジェクトを引き継いだクリスさんは、
2012年9月にジェドさんらと共に『OpenCoin Inc.』を設立すると共に、
ライアンさんが考えた物とジェドさんが考えた物を合体させて、
『Ripple Transaction Protocol(RTXP)』という
価値(お金)を送受信するためのプロトコルの開発を始めました。
この時点ではまだ開発段階ですので、世には出回っていません。
来たる2013年9月『OpenCoin Inc.』は社名を改め
『Ripple Labs Inc.』として、
『RippledとRippleClientのリファレンス実装をISCライセンスで公開』(Wikipediaより)
この時、
『RTXP』が世に出た時だと思われます。(明確な記事が見つかりませんでした (^◇^;))
それからは、
2015年に『Ripple Labs Inc.』は『Ripple Inc.』へと社名を変更し、
リップルネットワークという名前で、『RTXP』は世界で知られています。
『価値(お金)を送金するプロトコル=RTXP=リップルネットワーク=Ripple』
ということです。
Ripple社は、『IoV(Internet of Value)』『価値のインターネット』というものを
世界中に広げようとしている会社です。
このRipple社は『Ripple(RTXP)』を開発した会社であって、
『Ripple(RTXP)』を支配・管理(これをしてしまうとプロトコルではないです)
しているわけではありません。
世界に『価値のインターネット』を広めるために、
自社で開発した『Ripple(RTXP)』を全世界に使ってもらおうとしているだけです。
あのGoogleもRipple社に出資しています。
でも、なぜRipple社にこんなにもすごい出資者たちがいるのかということです。
RTXPのすごさ
まず、『価値のインターネット』なるものを理解しないといけません。
現在このようにブログなど書いて世界へ発信(送信)できているのは、
『IoT(Internet of Things)』『モノのインターネット』というものが、
開発され、発信され、普及した結果ということです。
この『モノ』というのは、ざっくりいうと
みなさんが使っているパソコンや携帯電話ということです。
パソコンとパソコン、携帯と携帯、パソコンと携帯のように、
物と物がつながっているということが、
『IoT』という言葉のざっくりですが意味になります。
次は『価値』です。
ここでの『価値』は、有名なところで言えば『お金』になります。
『価値』を測る時にとても便利な『お金』です。
今ありとあらゆるものに『価値』として『お金』で測られています。
人の命や能力でさえ『お金』で測られてます。
この『価値』を『モノ』のようにつなげるのが
『IoV(Internet of Value)』になります。
日本円が米ドルやユーロとつながったら凄くないですか?
仮に日本から日本円を、アメリカにドルで送金する時、
換金(両替)せずに日本円がドルになって相手に届く(つながる)んですよ?
今パソコンと携帯がつながっているように、
日本円とドル、日本円とユーロ、日本円と中国元など
さまざまなパターンで通貨同士がつながる世界をつくるのが
『IoV(Internet of Value)』『価値のインターネット』です。
多分ピンときてない方が、多々いると思います。
私も最初はさっぱりでした。
今現在でもインターネットバンキングやビットコインなどで
お金を送金(決済)できるじゃないかと。
ここで、手紙(情報)を思い出してください。
Eメールができる前、
手紙を書いて、切手を貼って、郵便局(ポスト)に持って行って、
郵便局員が仕分けをして、郵便局員が自転車やバイクや自動車で配達する。
かなりのコスト(労力や時間)がかかってますよね。
それが、電報や電話、Eメールへと手紙(情報)の伝達方法は飛躍的に進歩しました。
パソコンや携帯、メールアドレスがあればコストなんてほとんどかかりません。
価値(お金)は今どうですか?
現金を銀行に持っていき、手数料を払って、銀行員が処理手続をして、
指定の銀行口座に振り込んで、振り込まれた人は手数料を払ってATMから引き出す。
海外に送金する場合はもっと、間のコストがかかるのはいうまでもありません。
インターネットバンキングは銀行側の間のコストを減らしているだけで、
私たちのような利用者はちょっと高めな手数料を払って使用してます。
私たち利用者(銀行を利用する会社もそうですが)はコストは落ちてません、
銀行に行かなくていいのでちょっと便利になっただけです。
手紙(情報)に対してかなり時代遅れだと思いませんか?
ビットコインはどうでしょうか?
ビットコインは送金手数料や送金時間のコストに関しては、
銀行で送金するよりはとても優れた性質であり、
そのセキュリティの高さもあり、今の『価値』が付いています。
ですが、ビットコインはビットコイン同士でないと送金できません。
ビットコインを送ったら、送った相手に日本円で届くという事はありません。
ビットコインですら、『IoV』の世界に届いていないという事です。
このブログを見ている方が日本人だと仮定します。
日本人のあなたが1000円をアメリカ人の友人に送金したいとします。
『IoV』の世界では、
あなた1000円→『送金プロトコル』→友人8.9$でダイレクトに届くという事です。
これが、イギリスだろうが
あなた1000円→『送金プロトコル』→イギリスの友人7.15ポンド
ブラジルだろうが、
あなた1000円→『送金プロトコル』→ブラジルの友人27.68ブラジルレアル
日本だろうが、
あなた1000円→『送金プロトコル』→日本の友人0.01BTC
こういう価値(お金)がつながっていくのが『IoV』であり、
『IoV』の世界を作るための道具として、『送金プロトコル』が必要なわけです。
この『送金プロトコル』が『Ripple(RTXP)』という事になります。
ですが、個人が海外などに送金する頻度はとても低いと思います。
それは開発元の『Ripple社』も百も承知ですw
なので『Ripple社』はとても壮大な目標を掲げました。
『世界中の金融機関(特に銀行)にこの『Ripple(RTXP)』を使わせよう』と。
この記事を投稿している現在、
海外ではアメリカの最大手Bank of Americaなど41行、
国内では三菱東京UFJ、みずほフィナンシャルグループなど43行、
また、テクノロジー企業や証券会社、大学など多くの団体・企業が
『Ripple(RTXP)』を組み込んでの実証実験や採用を表明しています。
『Ripple社』は過去Googleやtwitterなどが受賞した
テクノロジーパイオニア賞に2015年に選ばれています。
また『Ripple(RTXP)』は、アメリカのFRB(日本でいう日本銀行)が主導している、
Faster Payments Task Force(アメリカの決済方法についての会議)にて
アメリカにおける次世代の決済システムの最有力候補として評価されています。
このように、徐々にですが『Ripple社』の目指す『IoV』の世界に向かっています。
Rippre社はRipple(RTXP)を使い世界を牛耳ることで
全世界の銀行を潰そうということ(システム的に無理ですが)は決してなく、
Ripple(RTXP)を銀行に使わせることにより、
銀行のコスト削減、全世界への送金(決済)ネットワークの構築、
さらには私たち個人の利益(銀行利用時の手数料低下など)に
つながるように活動を行なっています。
そのつながる先に自社の利益があると考えています。
自社の利益に関しては後ほど、、、
さすが、天下のGoogle様が出資しただけありますねw
とてもざっくりな説明でしたが、イメージできましたでしょうか。
あいまにRipple社のことも入れちゃいましたが、
IoV=価値(お金)をつなげる=送金(決済)プロトコル=RTXP=『Ripple』
これを覚えてもらえれば、幸いです。
あれ?『XRP』が出てきてないじゃないか!!
すいません、『XRP』を説明する前にまず
『Ripple(RTXP)』の基本的な説明をしないとつながらないので
『XRP』を後回しにさせてもらいました。
長くなりましたので、今回はここまでにさせていただきます。
次回は『XRP』が出てくると思います。
次回まで是非お付き合いください。
長くなりましたが、ご覧いただきありがとうございました。
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